十五歳

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服装も乱れ、髪を染める生徒、果てには学校へ来なくなる生徒も数人居た。 上級生が居なくなっただけでこうも変わるものか、とめぐむは感じた。 くだらない。 みんなそんなに我慢をしていたのか。 計算高い奴ら。 今の状況を見たら、恐らく自分や千春に因縁をつける上級生など居ないことだろう。 そう感じていたが、今ではわからない。上級生がどうとか、そんなことは関係無く、15歳という年齢が彼らを変化させたのかも知れない。 あまりに傷つきやすく、不安定で、疼きを吐き出したい年齢だったのかも知れない。
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