瀬戸×井上(仮)

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今日も部長の井上光志はヤクザのような目でパソコンとにらめっこだ。 いつになったらその可愛い瞳を俺に向けてくれるだろう。そう思いながら光志をガン見する。 あ、目があった。 俺は何食わぬ笑顔で返す。 すると光志が口を開いた。 「弘行今日飲み行かないか?」 「部長に言われたら断れる訳ないだろ」 「部長はやめろよ、オヤジみてぇじゃん」 「なにいってんだ、もう32だろ?」 まだ、32だっ!!言い返してくる光志が可愛くて仕方ない。 あー…… 掘りてぇ。 「お前こそ、もう29じゃねぇか。恋人とか作らないのか?」 「んー、狙ってる子ならいるけどな」 「お前に狙われてる子可哀想だな。お前絶対その子苛めるだろ!!」 ご名答。 お前が壊れるまで苛めたいもん。 「部長ぉ、部長って明日実家に帰るっていってたじゃないですかー」 お茶をもった田中(だっけ?)が話しかけてきた。 「あぁ、明日だけど?」 光志がお茶を飲みながらききかえす。 「お見合いするんですか?」 「あっち!!零したじゃねぇかっ!!誰がいったんだよっ!?」 ……は? お見合い?聞いてねぇよ、そんなん。 「堀川さんです。電話してるの盗み聞きしたそうです。」 「あのヤロっ!!」 俺決めた。 いつお前を襲おうか考えてたけど、今日にするわ。 家になんて帰さねぇよ。
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