瀬戸×井上(仮)

5/6
前へ
/6ページ
次へ
「そんなとこで寝てたらよごれちゃうよ?」 俺に笑顔を向けてくる瀬戸。 「お前、今…薬って??」 俺は瀬戸の言葉が理解できず見上げることしかできない。 「なんで…?」 「光志が悪いんだよ」 意味が分からない。 瀬戸はいつもの表情とは違い、心底楽しそうにみえる。 俺は前々から思っていたことを聞いた。 「お前は、俺が憎いのか…?」 「は?何言ってんの?」 「お前…田中の事好きなんだろ!?」 俺と田中が話をしているときいつも、瀬戸は俺のことを睨んでいた。 「俺が田中と付き合ってるからこんな事するんだろ」 「知らねーよ、んなの。つか、あのクソ女と付き合ってんだ?」 じゃ、何だ!なんで俺にこんな事をするんだ!! 困惑していると瀬戸の顔が近づいきた。 「んっ!?ーっ!!」 はぁっ!? なんでキスしてんだ。意味が、分からん!!体も思うようにうごかねぇし… それでも抵抗はする。 すると、カプセルらしきものが口に入ったのがわかった。 「はい、飲んで」 そう言って、俺の口と鼻を塞ぐ。息が出来なくなって、仕方なくそれを飲んでしまった。 「っふは!!可愛いー。泣いてんの?」 「…息が出来なかったんだよっ!!つか、何飲ませた」 瀬戸に嘲笑されて恥ずかしくなってしまった。元はといえばコイツのせいじゃないか。 「ん~?今のは光志が可愛くなる薬だけど?」 でも、ここ会社だからなぁ。と続ける瀬戸。 「俺の家にするか」 ―――――― あー、光志って悪い子だよねー。 俺がいるのにクソ女と付き合うしさ、いろいろ拒むし。 だから、二度も強めの薬飲ませちゃった。たぶん、舌回らなくなちゃうな~。 でも、光志なら気持ちいいって言うよね。 じゃ、 「俺んちで逝こう。」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

110人が本棚に入れています
本棚に追加