5人が本棚に入れています
本棚に追加
平成X年11月03日
午後18時00分
国道2号線付近
俺は仕事が終わり、バイクを走らせていた。
正直月末の旅行の費用の事について考えると、不本意に頭を悩まされていた。
オタクの野郎。何がフィギュアを売るだよ。馬鹿みたいな事を平気で言いやがって。
ムカついた俺は、適当な場所でバイクから降りると、オタクに電話した。
コールが掛かる。
「もしもし」
「はいっ!もしもし」
「スケベだけど。今大丈夫か」
「あ、うん。今大丈夫だよ」
「今月の末に矢見島に行く事になってるけれど、オタク金は大丈夫か?」
「うーん。まだ無いけれど多分大丈夫だとは思うよ」
「お前さぁ、多分とか言ってる場合じゃねぇだろう。俺だって金が用意出来るかどうか」
「どうにかするよ」
「そうか、お前は行くのか?」
「うん、スケベ君はどうするの?」
「行きたいけど、行けるかどうかは解らん。」
最初のコメントを投稿しよう!