プロローグ

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平成X年同日 午前1時35分 悪夢家 悪夢様は究極交流掲示板にログインしていた。 スケベに話した例の島についてより調査を進める為であった。 例え話に進展はなくとも、島について何か知っている住民に出逢えれば確実に島に行ける。 しかし、期待とは裏腹にレスは盛り上がりに欠けた。 住民達はまるで集落の連中みたいに一様に「行くな」「止めといた方がいい」などと抜かしている。 今日はやめておいた方がいいのかと思い、悪夢様が究極をログアウトした瞬間に、一通の新着メールが届いた。 悪夢様へ 矢見島に行かない方がいいよ。 皆無知じゃないから言える言葉なんだよ。 前に建てられたスレッドには、島に行った奴等の書き込みがあったんだ。 最初は面白かった。写メも載っていたし、動画もある。 皆正直矢見島に行きたかったんだね。 けれど、ある日を境に書き込みが途絶えた。そして連絡もつかない。これは何を意味するか悪夢様は解るよね? そう、矢見島に行った究極住民が行方不明になっているんだ。 最悪・・・死んでいるかもしれない。 だから、行かない方がいいよ。 悪夢様好きだし、究極から悪夢様が消えたら寂しいよ。 長々と長文書いてごめんね。 悪夢様はワクワクした。 これからどんな結末が待っていようとも構わない。 今までに無い冒険の予感がして、悪夢様は再び究極交流掲示板に舞い戻った。
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