プロローグ

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平成X年同日 午前2時00分 オタク家 彼はパソコンでニコニコ動画中毒になっていた。 携帯電話がソフバンだからって、長時間動画が見れないからってパソコンに逃げた彼は、ちまちまと八分区切りのアニメを楽しんでいた。 「最高ッス」 彼は自身の幸せの為の行為としてオタクになっていた。 部屋には至るところにポスターが貼ってあり、棚という棚にフィギュアなる女性をズラリと並べている次第だ。 つまり彼はここで一生暮らして行けます的な部屋を実現させてしまっているのである。 「×××ちゃんカワユス」 もう彼には何も届かないのであろうか? 彼は今にも引きこもりになりそうな要素を沢山持っている。 いつまでもガラスの様な脆い精神では危ないが、この世界に二次元というアニメがあれば大丈夫であろう。 そんな彼はまだまだ眠らない様子であり、もうすぐ4時を回ろうとしていた。 毎日繰り返しのスパイラルにはまった彼を救う英雄は果たして表れるだろうか。
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