28 years before②

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どのくらい経ったのだろう?気が付くと眼前に真夏の星々が瞬いていた。 海底にいた鯨?も白く沸き上がった明加の表情も、現実の出来事だったのかどうかも分からない。 少なくとも海の底に向かうのを阻止されたのは確かだった。 〈さーか…、お前だったのか〉 傍らを見やると発光海月(クラゲ)が漂っていた。 注視していると、朧気に放つ光は微妙な強弱を持ったモールス信号にも見える。
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