思い出の飴玉-追憶

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ある穏やかな昼下がりのこと。 昼食を済ませた篠原が のんびり車内から流れるラジオに耳を傾けていると、人影がこちらに向かって歩いてきた。 篠原は、それをミラー越しに確認すると 後部座席のドアを開けた。 OL風の女性が乗り込んでくる。 「こんにちは、どちらまでですか」 「空港まで、お願いします」 「かしこまりました」 篠原は車を発進させた。
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