ヒロの休日 二日目

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んでもって、場所は近くのファミレス。 ちなみに席は委員長の隣にふみなちゃんが座り、向かい側に俺が座っている。 んな訳で、ただ今メニューを見ながら考え中。 『んー、なるべく安いのが良いわよね』 「あ?何で?」 『貴方の財布の中身なんてゲームの買い過ぎで年中金欠でしょう?』 メニューを見ながら委員長が言う。 まぁ、確かに前まではそうだった。 「ん、いや、由佳里が来てから、 ゲームの予約を解約させられたり由佳里に捨てられる前にゲームを売ったりとかしたし。 別に、お金は心配しなくても大丈夫だぜ?」 実は結構な額が財布に入ってたりする。 『あぁ、なるほどね。 でも、色々と使うでしょう?』 「色々って?」 『服とか後、生活費とかにも』 「いや、全然」 『全然?』 「おう、全然。 インドア派だから服とか、あんまり買う必要ないし。 ゲーム以外に使い道も思いつかないし。 今、生活費は由佳里が管理してるしな」 『……最近の高校生とは思えないわね。 まぁ、つまり普通に食事して良いってことね』 「んだ気にせんと、た~んと、お腹いっぱい食べんしゃい」 『別にそんなに食べるつもりないわよ。 ……と、ふみなちゃん決まった?』 さっきから視線を送るふみなちゃんに気づいたのか、委員長がふみなちゃんに尋ねる。 『ハンバーグセット!』 と、元気良くお子様ハンバーグセットを指差す。 ……あえて、お子様の所を省いている所が……いや、また可愛らしい。 『そう、じゃあ私はオススメランチセットにしようかな。 弘は決まった?』 「チンジャオロース」 元気よくチンジャオロースを指差す、俺。 『……相変わらず好きなのねチンジャオロース』 「おうよ」 『ま、後はドリンクバーを頼むとして』 そう言って委員長は呼び鈴を鳴らしたのだった。
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