ヒロの休日 二日目

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と、そんな女子の聖域アクセサリショップで敵意の視線を受けつつ、 俺達はヘアアクセサリ類のコーナーへ。 「スゲー品揃え」 ちなみに、 こないに沢山、一体どうするん? ぐらいの品揃え。 『まぁ、人によっては幾つも持っている人もいるし、 このくらいは普通よ』 「そうなのか?」 『えぇ、私でも五つぐらい持っているし』 「一度に五つもつけんの?」 頭に五つのアクセサリをつける委員長……おもろっ。 『……そんな訳ないでしょ、 服や気分に合わせて変えるのよ』 俺の思考を読んだかのようなツッコミ。 「でも委員長がリボンとか着けてるトコなんて見た事ないな?」 『随分と前にそういうの辞めたのよ、私』 「そうなん?」 『えぇ、正直、面倒なのよ。 新しい服を買うと、ついつい新しいのが欲しくてなっちゃうし髪に跡がついたりするし。 それになんかこういうのって子供かな……って』 一つアクセサリーを手にとりつつ委員長は言った。 「なんか、大変だな女子って」 男に生まれてよかったぜ。 『女にとって髪は命なのよ』 ココ重要と言わんばかりに、人差し指立て委員長が言う。 「へー」 たしかに委員長の髪って綺麗だよな、 委員長の肩を流れる黒髪を見ると、そう思う。 「まぁ、委員長にはアクセサリとか必要ないかもな 『失礼ね、 そもそもアクセサリなんて似合わないってこと?』 「いや、委員長美人だし」 可愛いアクセサリーというよりか、そのままの方が良いと思う。 『……』 「委員長?」 『……」 顔を逸らし、黙り混む委員長。 「なんだ怒ってんのか?」 何かマズかったか? 『……』 「おーい」 『……』 「うおぉい!」 『え、あ、何?』 「いや、どうしたんだ? 怒ってんのか?」 『な……何でもないわ ほら、そんなことよりさっさと選びましょう』 「お、おう?」
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