ヒロの休日 二日目

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遡ること約十年前、 とある春の日に俺は両親と共にじいちゃんの屋敷に来ていた。 何故かは知らないが、 当時のじいちゃんと親父の仲は幼い俺から見てもわかるほどに険悪な関係であり、 そんな親父とじいちゃんが話をする時は、 いつも俺は屋敷の庭園で遊んでくるように母親から言われるのだった。 あの頃は何故と思っていたが、 恐らく、喧嘩している所なんて子供の俺に見せたくなかったのかもしれない。 そんな庭園で遊ぶことが当然になった頃、 あの日、由佳里に出会った。
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