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……やべ~なオイ。
『さて、鬼ごっこは終わりにいたしましょう』
依然、唯一の退路である部屋のドアに立ち塞がる綾美。
「……くそ」
背後には窓はあるが……とても飛び降りれるような高さじゃない。
『しかし……まさか別館に逃げ込むとは。
近づくなと貴方のお父上から、お聞きになられていたはずですが?』
「いや……その、なんつーの、
勝つためには手段は選ばない的な……ね?」
すると綾美は以外そうな顔をして言った。
『ほぅ、なるほど。
勝つためには手段を選ばない……と。
御当主様がお聞きになられたら喜ばれるでしょう』
お、以外に好感触。
「だ、だろ?」
上手くいけば無罪放免に……
『しかし、それとこれとは別の話。
主たるもの、些細なる約束事であろうとも守るべきです』
小さな希望を断ち切るように綾美が語調を強めて言う。
「……ぬぅ」
……ごまかしても無駄か
お仕置きを免れる事は叶わないようだ。
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