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……さて、
なんやかんやでプレゼントを購入した俺は、ふみなちゃんを送るべく商店街の魚屋へ戻ってきた。
『ただいまー☆』
「おいオヤジー帰ったぞ~コラー」
『おう!おめぇら帰って来たか!』
「人様の娘を何時間も連れたままって訳にもいかねーしな、
ふみなちゃんを送りにきたんだよ、
娘が何時間も戻って来なかったら心配だろ?」
『別に心配なんかしねェぜ』
「なんでだよ?」
『まァ、細けェことは気にすんなよ!
んなことよりそちらのお嬢さんは?』
『初めてまして、
弘の級友の藤原 香夜と申します』
深々とお辞儀をする委員長
『最近の若いモンにしては挨拶がしっかりしてんなー』
「たまたまさっき街で会ったんだよ
つか……それよりブツはちゃんと別の場所に隠したんだろうな?」
さりげなくオヤジの‘ブツ’の所在を確認する。
『……たりめーよ、金庫の中にしっかりとな』
一応、オヤジも娘には見られたくないらしい。
そんなヒソヒソ話をするオヤジにふみなちゃんが近寄り、
『ねぇ!みてみて!
コレお兄ちゃんに買ってもったの☆』
と、オヤジにアクセサリーショップで買ってあげたカチュームを見せる。
『ほォ!カワイイじゃねーか!』
褒めるオヤジ
『えへへ、いいでしょ☆』
頬を赤く染めながら照れるふみなちゃん。
なんと微笑ましいことか……プレゼント買ってあげて良かった。
『……口元にやけてるわよ、弘』
「……にやけてねぇし、マジで、マジにやけてないから、にやけてないよ」
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