ヒロの休日 二日目

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『おめぇさんが、大したことねぇと思っててもよ、 俺ら夫婦にとっては、ふみなは宝もんだ。 だから感謝してんだよ』 「どんな奴かもわからない人間なのに?」 『それは心配してねェ、 ふみなが気に入るヤツに悪いヤツはいねェからな! 俺からみても、おめぇさんはイイヤツだってわかるぜ?』 「う、うっせ、 とにかく……だとしても代金を払わない訳にはだな」 『でしたらコレは借し。と言う事にしませんか?』 「……どうやって返せば?」 『今後とも、ふみなをよろしくお願いする、 というのはどうでしょうか?』 「えと、つまり?」 『言葉のとうりです、 私達は魚屋さんが忙しくて、ふみなの相手をあまりしてあげられません。 朝も仕入れのために家を空けて、ふみなを一人にしてしまう時もあります。 ふみなは表には出しませんが、きっと寂しいはずです。 そんなふみなを町で見かけたり、魚屋さんを利用しに来た時に、 すこし、相手をしてあげて欲しいんです』 ……大事にされてんだな、ふみなちゃん。
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