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「任してください、奥さん。」
『……ふふ、
ありがとうございます。
ふみなをコレからもよろしくお願いしますね?』
店先で委員長と楽しそうにじゃれるふみなちゃんを見ながら奥さんが言う。
「おうよ!」
『たのもしいじゃねェか、オイ!』
「うっせ、暑苦しいわ、
ヒゲ剃れ!」
『つれねェこと言うなよ?
あとヒゲはチャームポイントだから剃れねぇ!
おい、ふみな!
チンジャーがお前の事まかしてくれ!
だってよ!』
「おまっ、誤解生むような事言うなっての!」
『むぅ!お兄ちゃん!』
トコトコと俺の足元に来てしがみつくふみなちゃん。
「いやぁ……アハハ」
『口元にやけてるわよ、弘』
「にやけてません」
オヤジと奥さんの意図は正直よくわからないが、
この夫妻の宝物のふみなちゃんをまかされるのは、なんだか悪い気はしなかったのだった。
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