いやさ、楽譜とか古代文字にしか見えないっす。

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そんな、何故、 「何故だ! め、眼鏡は確かに我が手中に……」 眼鏡は確かに俺の手中にあるんだ……確かにある、紛ごうことなきブルーフレームの眼鏡がッ! 『ヒロ、お前は勘違いをしている』 「……何?」 『それがヒロの敗因だ』 「この俺が、俺が何を勘違いしたと言うんだッ!」 『……私達、眼鏡は眼鏡無しでは生きてゆけぬ』 「そんな事は知っているッ! だからこそ俺は眼鏡を狙ったのだ!」 『フ、わからんか? 必要だからこそ、眼鏡なしでは生きてゆけぬからこそ、 ……予備と言う物が必要だろう?』 「……な」 俺の全身に衝撃が走る。 ……ま、まさか 「……スペア……だと?」 衝撃の事実に俺は絶望で今にも膝から崩れ落ちそうになる。 『そうだ、よく見ろ。 このフレームの色を』 「……フレーム」 山田の眼鏡を注視する。 「ッ! ……レッド……フレームだとッ……!」 そこに空白などは存在せず、 山田の顔には、燦然と輝くサンレッドフレームの眼鏡がかかっていた。
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