いやさ、楽譜とか古代文字にしか見えないっす。

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何故にメロンパンがここに。 ……もしかしてあれですか、 ……死んじゃた人の机に置いとく花みたいなあれなのか? ……いや、だったら花じゃなく何故メロンパンやねん、お供えものかコレ、 ……つか、俺はカレーパン派だし それ以前に俺死んでもいないし。 「……一体誰が」 と、そんなことを考えていると -くぅ~- 「……」 ……と、情けない腹の虫が教室に鳴り響くのだった ‐くぅ~‐ メロンパン。 なんだか机の上のメロンパンが、何かとてもおいしそうに見える。 ‐くぅ~‐ …… ……え? 食っていいよな食っていいんだよね? いいんですよね? ……え?ええんですよ? だってお供えもんじゃん? 食ってええに決まっとるよ……そうじゃよ、ええんじゃよ、ええにきまっとるよ。 ……でも、もしかしたら間違えて置いただけかもしんないよ? だったら食ったらヤバスじゃね? いや、でも、いや……しかし腹減った ……でも、いや……しかし! 「……ぐぬぉぉぉ!俺どうすればあぅぁぁぁぁぐぬぅおぁぁぁぁああァ!」 と、俺の頭の中で悪魔と天使が闘う。 -くぅ- …… -くぅ~- 俺が今ここで食っても誰もわからない…… …… …… …… ニヤリと、思わず広角がつり上がる。 「……ぬっふっふ、 神のみぞ知るという奴じゃよ……ぬ~ふっふっふ」 結局、小さな悪の階段を上った俺なのであった。
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