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小さな悪の階段を上った翌日の朝の事。
-コンコン-
定刻7時、
いつものように部屋のドアを叩く音。
そしていつものように由佳里の声が……
……しない
「……?」
一分ほど経ったか、不思議に思った俺はベッドより起き上がりドアを開く。
すると
「どうした? 」
そこには由佳里が立っていた。
「由佳里?」
『……え?』
「どうした、ぼーっとして?」
『え、あ?、えと、その
……お、おはようございます兄さん』
今、気がついたと言わんばかりに慌てて挨拶をする由佳里。
「おはよう?」
『えと、朝食ができてますから、下に行きましょう』
「あぁ……おう」
なんだか由佳里な反応が気になるが、
まぁ……いいか。
そうして由佳里と一階のリビングへと向かうのだった。
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