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兄さんの言葉と共に静寂さが訪れる。
「何か、とは?」
……私の言葉と共に静寂さは去りゆく。
『とにかく何かあった、
間違いない』
「はぁ、
なんの答えにもなってないですよ、兄さん」
兄さんの答えは実に不明瞭で具体性に欠く、まるで子供のような返答だ。
『絶対に、何かあった』
依然、兄さんは同じような言葉を繰り返す。
『変な事を言っていないで早く食べて下さい』
問いに取り合うつもりはない、
その意思を示すべく私は食卓の物に箸をつけ、食事を再開する。
そして飲み込み、また一言。
「早くしないと遅刻してしまいます」
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