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はてさて。
そんなこんなで鬱々とした気分で昼休みを迎えた俺。
依然、窓の外を眺める俺の頭の中では、
……由佳里って意外と打たれ弱いしなぁ
まだ高校に上がったばっかりだし……親が事故とかキツイよな。
……ヤベェ、マジ心配だ。
と、不安が溢れに溢れていた。
そんな時、
ーガラガラー
『オイ、ヒロはいるか?』
「……なんだ美代子か」
教室の入口から美代子が顔を出す。
『美代子先生だ、アホ』
「すんません」
とりあえず謝りなが美代子に歩み寄ると、
『そんなことより』
美代子は俺の肩に手を乗せ
『……病院から電話だ、指導室まで来い』
俺の耳元で囁くのだった。
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