さらば俺の楽園

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はてさて、世継ぎ候補と言われた翌日の朝。 昨日の話を要約すると由香里言わく、 俺の不摂生な生活ぶりが祖父ちゃんに伝わったらしく。 なんやかんやで俺の監視役として妹が選ばれた……だそうだ。 おかげで我が家は人外魔境と化した。 ーコンコンー そんな事を考えていた時。俺の部屋の扉が叩かれる。 『兄さん朝です、 起きてください』 「へーい、 着替えっから先に下に行っててくれ」 『わかりました、 もう朝食ができているので早目にリビングに降りてきてください』 たくマウンテンゴリラと一つ屋根の下とかマジありえねぇ。 ……いや、一つ檻の下か。 「うーい」 実に嬉しくない事だが、 そもそも、この家での暮らしは由佳里を差し向けた張本人である爺ちゃんの援助で成り立っているので、 残念な事に従うざるを得ない訳である。 「……まだ7時か」 目覚まし時計の指す時刻は7時。 いつもなら深夜問わずゲーム三昧で翌日はギリギリまで寝てるはずなのだが…… 悲しいことに俺のゲームコレクションは、 ゲームの価値がわからんバナナうっほほほーいマウンテンゴリラさんにより廃棄処分となり。 よって俺にとって、ありえないほど規則正しい時間に起きてしまった。 ……いや起こされた、というべきか
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