人って場所によって恐ろしいほど性格変わるゎぁ……

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んでもって商店街。 「夕飯は何にする予定なん?」 夕飯の買い物をすべく、俺は由佳里と一緒に商店街の店を見て回っていた。 『そうですね、 最近は和食ばかりでしたので洋食か中華にしようかと』 「……中華?……チンジャオロース」 『はい?』 「チンジャオロースがいい」 『青椒肉絲(チンジャオロース)?ですか?』 「おう、チンジャオロースがいい」 『兄さん、青椒肉絲が好きなんですか?』 「大好き、最高、死ぬ前に食べたいランキング一位、チンジャオロースがいい」 『そ、そうですか。 わかりました、兄さんのご希望通り青椒肉絲にしましょうか』 「ヤッター!」 『……まったく、まだまだ子供ですね」 「おら!、早く材料買いに行こうぜ!」 俺は由佳里小さなの手を引いてスーパーへ向かった。 「チンジャオロォォースッ!」 頭の中はそれでいっぱいだったのだ、 ……高二にまでなって我ながら恥ずかしい。 『ちょ、ちょっと!兄さん!』 「チンジャオロースが俺を待っているっ!」 待ってはいねぇだろ。 ……後日、冷静になって考えると、チンジャオロースと大声で叫んでいた訳で、 死ぬほどの恥ずかしく、商店街はしばらく歩けなかった、 余談だが、商店街では俺の名前はチンジャオロースと認識されているらしい…… ……と言うのはまた別のお話。
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