妹なんて萌えないぞ。

誤解ってのは怖いもんだ

んでもって教室……いるよ、あいつが。

『ヒロ、貴様にはありとあらゆる容疑がかかっている』

『ごごごごご』

そこには、机と椅子を入口に向け座り、眼鏡を光らせている山田がいた。

ちなみに“ごごごごご“と言うのは山田の陰に隠れている三河が口で言っている……効果音かなんかのつもりなのだろうか。

「……いきなり何なんだ、一体何の容疑だよ」

『やかましい！罪人に言葉を発する権限なぞ無い！』

『てっててーてってーてー』

三河の効果音はどうやら火曜サスペンスを意識したものらしい。

「おい、容疑者からもう罪人になってんのかよ

つか、罪人になりそうな事してんのはお前だろ」

妹ウォッチングとかやってる山田になぜに罪人とか言われなきゃならん。

『だまらっしゃい！』

『ばーん！』

「横暴な裁判官だな」

『ここに、山田裁判を開廷する』

『どどーん！』

「絶対に冤罪だろ」

かくして、俺はインチキアホ山田裁判にかけられる事となった。