嫌な事ってのは突然来る。

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「ふざけんなッ! どうすんだよッ! 明日から外歩けねぇよ! どうすりゃいいんだ!? 何だ?全部まっピンクに染めりゃいいのかッ!?」 『おーい、ヒロいるか?』 と、発狂中の俺を呼ぶ独身担任教師、佐々木 美代子(29)。 「美代子大変だッ! 俺の頭部の髪の毛が林家夫妻もビックりのまっピンクにっ!」 『何を言ってんだ、お前』 「何って、キャトられちまったんだよッ! なぁ!キャトられた場合の髪染めは校則違反なのか? こんなメルヘンな頭で俺に登校しろとッ?」 『あのなぁ……なにを騒いでるのか知らんが、 キャトルミューティレーションなんかあるわけねぇだろ』 「な、なんだとッ!?」 『お前の後頭部に何かあったとしもキャトルミューティレーションじゃない。 私だよ』 「……なッ、なんだと!」 『いや、悪かったな、軽く殴ったつもりだったんだが。 まさか、気絶するとは……』 その瞬間、教室の生徒達は思った 『うぉら!』 ……て言ってたじゃん……と。 「……美代子」 『あ?』 「……お前がキャトったのか?!」 『……はァ?』 何故そうなるんだ、俺。
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