ヒロの休日 二日目

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んでもって、 なんやかんやで俺は魚屋兼おっさん宅の和室にいる。 当のおっさんは店番に戻り、俺のお使いは奥さんが代わりに行ってきてくれてるらしい。 何故、よく知りもしない俺の買い物を代わりに行ってくれるのかは……わからないが、 とりあえず、 俺はおっさん宅で、ふみなちゃんとのんびりすることにした。 まぁ、奥さんには後で礼を言って買って来て貰った分の代金を払えばいいだろう。 『ねーねー本よんで☆』 さて俺はふみなちゃんと本でも…… 「ん?何読むんだ?」 『んーとね、パパのベッドの下にあった本なの、 まだよんでもらったことないのっ』 アイツ、ベッドで寝てるのか……てっきり敷布団派かと…… ……ん?、ベッドの下の本…… 「……」 『ねーねーよんで~☆』 「……?」 『む~、よんでよ~!』 「……?!」 『むぅ~、いいもん! ふみな一人でよんじゃうんだから!』 本を開こうとするふみなちゃん、 「……!!!?」 ふみなちゃんの手には、ふみなちゃんの歳を遥かに越える年齢制限の掛かっている、ヤバスな本があった。 「だ、だ、だ、読んじゃダメェェェェェ!!」 俺は光の速さでふみなちゃんから本を引ったくったのであった。
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