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「――すぅ」「――すぅ」
隣で綺麗な息を立てている。
気づいたら僕はベッドの横の椅子で寝ている女の子の寝息で目が覚めていた。
あの時間から僕はいったいどのくらい寝ていたのだろうか。
もう僕がこのベッドに入ってから何日かが経つけど、一向に記憶が戻る気配がない。
いや、戻る気配がないのではなくで戻す事ができないのが出来ないのかもしれない。
と、言った方がいいかもしれない。
からっぽの僕の頭。その中から頑張って記憶を、何かを引き出そうとすると、すぐに激しい頭痛や、嘔吐に見舞われる。
まるで頭の中から誰かが僕に『やめろ!!』って叫んでいるみたいなんだ。
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