消えゆくおもひで

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「すぅ、んっ。ここ、あ、お兄ちゃん。もう起きたんだぁ。早いねぇ……すぅ」 女の子は一度僕を見てから、そしてまた寝た。 この女の子、確か、白川だっけ。この子は一体何者なんだろう。 僕の妹って言ってるけれどなぁ。 思い出す事が出来ないから妹かどうかも判断が出来ないし。 僕は白川に僕のベッドサイドにかかっていた、小さな毛布を掛けて、外に出た。 この時間じゃないと歩く事が出来ない。 何故か医者もまだ歩くなって必死になって止めてくる。 確かに歩く時に多少の痛みはまだあるけど大したほどじゃないからなぁ。 廊下を歩いた。 窓を見ると綺麗な光でいっぱいだった。
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