序章

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「それでさ~昨日……」 「え~うそ~……」 教室に入ると女子達のうるさい声が響く。 僕は一人がいい。本当なら通信制の学校にしたかっんだけど親の関係で全日制に通う事になってしまった。 まぁいいや。どうせ学校では僕は空気みたいなものだし。 でも空気に近い僕にも話かける人はいる。 「よ!西!今日は来たか。たく、毎日こいよな。こいつめ。」 こいつは親友(と、向こうが勝手に思っている)白川登、僕から見てもイケメンなのに何故かいつも僕に話かけてくる。 「あ、えと……何?」 「も~こうちん冷たいね。」 「いつも……だけど。」 「まぁ、そんな事気にしない気にしない。おっと、向こうで俺を呼ぶかわいい女子の声がする。じゃな~またな」 「え、あ、うん。じゃあ」 できることならもう一生話かけないでくれ。 ふぅ。これでまた一人だ。
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