問題は別にある

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問題は別にある

「火のない所に煙は立たない」 「ゆとり世代」に特に何も問題がなければ批判の風潮など生まれはしなかっただろう。 何か問題があるから批判されるのである。 おそらく私が思うに、 少年犯罪が目立っていることや 非常識な子どもが増えているからだろう。 だが問題は果たして、 本当に子どもにあるのだろうか… 否、子どもに責任はない。 親の責任である。 非常識な親が増えているのである。 子どもを甘やかす親が増えているのである。 子どもは親の背中を見て育つ。 親が非常識ならば 非常識に育つのは当たり前である。 私が聞いた話で一番驚いたのは、 子どもが本屋で万引きをした。 親が店に来て言った言葉は 「すいません」ではなく、 「万引き出来る所に本を置いてる店が悪い。子どもは悪くない。目の前に欲しいものがあれば盗むのは当たり前」 である。 私はさっき、「子どもは悪くない」 と言ったがそれはあくまでも 決して良いとは言えない人間に育った事が 子どもに責任はない、 という意味であって、 この親とは意味が違う。 叱るべき所で叱らないと 子どもたちに常識が身に付かない。 そんな事は当たり前の筈なのに そんな当たり前が分からない親が 増えているのである。 子どもの時に躾をされていないのに どうして大きくなった時に 常識を守れる人間に育つと 言えるのだろうか。
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