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すっかり四次元ア〇ルへと化し、
気持ちも大きくなったので気分転換に観光でもしていこか、と、
動物園に入った。
お馴染みのカンガルーだのコアラだのフクロモモンガだのがひしめいていた。
(ひしめくって字は牛^3なのねビックリ)
そこではやはりコアラが一番人気であった。
しかしコアラの次に少女達が群がったのは、
タスマニアンデビルの檻だった。
黒く、キバが生えており、
その名の通り悪魔のような見た目であった。
しかし、それを見た少女達の言葉はこうだ。
「マぁヂかゎイイんデスけど-!😆⤴」
「まっくろ ふわふわだ *゚」
「ちょwオス同士でじゃれあいおってハァハァwwこやつらww萌ゆるwww\(^O^)/」
このように「悪魔」と言われているのに好印象。
ついでと言ってはなんだが、
うちのお爺ちゃんは若いころはどことなくイギーポップ風な感じのイケメンであった。
イケメンではあるが当時、鬼とは白人の姿を現した。
その上、「えた・ひにん」として生まれたのでマイクを握りしめギャアギャア歌うことは出来ず、
人前に出れば歓声ではなく石や罵声ばかりが飛びかった。
そして「えた・ひにん」として生まれたことに反抗しつつも、心の中のどこかで受け入れるようになっていた。
それに対してタスマニアンデビルは差別されるであろう名前で生まれ、鬼のような黒い体やキバを持っているのに、
自らの見た目の良さがプラスとして働いている。
このとき、お爺ちゃんはこの世の中の不平等さを改めて突き付けられた。
そして、恐ろしいことを思いついた。
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