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『あんたはギターが好きなんでしょ?
だったら止めずに続けなよ。趣味でもいいわ。好きなものがあるって幸せなことなんだから。
好きな人ができても手放しちゃダメよ。
きっと人生の辛いとき、
好きな人や物って、助けになってくれるんだから』
優の残像が消えた後、僚は、仏壇の笑顔の優の写真を見つめた。
―ポロン―
優しくギターを弾きながら、頬をつたる涙をそのままに、ぼんやりと満月を見上げる僚に
祐次の声が静かに重なる……
『愛するということ――』
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