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その時、未知と目が合って、何故か僚はドギマギと目線を外した。
「じゃあ、最後の曲に決定! いいよな悟?」
「うん」
「でさ、伴奏者はさ――」
そう言いながら、祐次は、未知と僚の方を見た。
「佐野しか居ないと思うんだよね。それで、指揮者がこいつ」
「えっ!」
祐次に指を差された僚は、大きな声を出した。
「賛成」
悟は少しニヤケて同意した。
「遅刻の罰だよ、澤村君」
「えー!!」
祐次はにやけて言い放ち、僚の隣の未知も小さく笑んだ。
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