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翌日の放課後の練習も、参加者は未知と僚、祐次、悟の4人だけだった。
「まぁ、やることやりますか」
体育館入口を見つめていた未知は、その僚の言葉に、切り替えるように笑んで、ピアノの前に座った。
「歌うのは、俺と悟くんの2人ってことっスね?」
顔を突き出すように聞いてきた祐次の頭を、僚は小突いて、
「そうだよ! ホラ、いくぞ」
と、未知に目配せをすると、慣れたように手を振り上げ、一寸狂わずに未知のピアノが響き始めた。
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