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男は部屋の扉をたたき、中に入る
「おはようございますさとり様」
片膝を地面につけ挨拶する男
部屋の中には桃色の髪をしたこの館の主である古明地さとりがいるからである
「おはよう津蛇
そうね、数日なら隙を与えても良いわよ」
椅子に座ったまま言うさとり
先ほどの独り言を聞いていた訳では無いが心が読める彼女にとってこの程度は普通である
「ありがとうございますさとり様」
津蛇と呼ばれた男が頭を下げる
「それにしてもあなたの心の中に休む理由だけが見つからないのだけど……
私に隠したい事なの?あなたは隠したい部分だけ閉心するからね」
さとりに少し疑惑の目を向けられる津蛇である
「理由はどうであれ、私はあなたに絶対の忠誠をつくします
なので、ご安心を
それでは失礼致します」
そう言い退室する津蛇であった
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