日常。いつもの地底街。

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「となると祭りか何かでも開くわけか  しかも数日間も地底の住人が盛り上がれるような祭りを」  勇儀が酒を飲みながら冗談を言う 「流石は勇儀殿ですね  私も同じ事を考えていました」  津蛇が重要な事は話し終えたと判断したのかお品書きを手に持ちながら勇儀を見て言う 「おぉそうか」 「えぇそうです」  二人が笑いながら言葉をやりとりする 「さて、あんたはどこまで本気でその話をしてるんだい?」  そして、急に勇儀の目つきが厳しくなり口調も真剣になる 「祭りの事も含めて最初から最後まで全部本気ですよ  もちろん、祭りですから私の方から皆さんに無償で資金援助は致します  その程度の資金力は持っていますのでね」  言いかえると金はあるが使い道が無かっただけである 「……良し!あんたの事気に入ったよ!  その話乗ろうじゃないか!」  勇儀が急に立ち上がり右手を出してくる 「ご協力ありがとうございますね」  津蛇も立ち上がり右手を差し出し勇儀と握手する 「それでは私は他にやりたい事もあるのでお暇させていただきますね  料金の方は後日に私の元へと請求して下さいね」  酒場から出て行こうとする津蛇である 「待ちな、せっかくなんだから一杯飲んで行きな  その位の時間はあるだろう」  勇儀が津蛇に酒が入った朱染めの杯を差し出す 「それでは失礼して」  立ったまま酒を一気に飲み干し、お辞儀をして酒場から出て行く津蛇であった
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