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「次はこれよ『花咲爺「シロの灰」』。」
パルスィから六つの花形の弾幕がそれぞれ別々な方向に飛ぶ。
その内の一つはもちろん津蛇の方に飛んで来ている。
今回は何も言わずに正面から来た弾幕を左へ動き避け、様子を見る。
「ふむ、弾が残りますか。
しかし、避ける事に専念したら簡単ですね。
しかし、それでは向こうも満足しませんよね。」
津蛇が扇子を開く。
「出てきなさい私の式達。」
顔の左からまっすぐ右腕が伸びきるまで扇子を振る。
すると、津蛇の左右と前に紙の人形が現れた。
パルスィから放たれる新たな弾を再び左へ避けながら頭の上に持ってきた扇子を思いっきり振り下ろす。
するとそれぞれの人形から斜め左右と前に弾幕が発射される。
「ふん…」
津蛇が攻撃して来たのを見て鼻で笑うパルスィ。
真っすぐにしか飛ばない津蛇の弾幕を軽々と避け、弾幕を放ち続ける。
津蛇は再び扇子を振る。
すると人形もあわせて動き、パルスィの頭を狙い弾幕を放つようになる。
「ちっ、小賢しいわね。」
頭を狙われ、津蛇のから目を離さざるおえなくなったパルスィ。
その所為で、パルスィの放つ弾幕が津蛇の方向以外へも飛ぶようになった。
パルスィは先ほどと同じようにスペルを途中で切り上げ、次のスペルを発動しようとする。
「次はどんな技を見せて下さるのですか?」
津蛇も技が終わると同時に挑発ともとれる問いかけをした。
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