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「言ったなてめぇ
なら俺が勝ったらてめぇが破産するまで金をとってやらぁ」
右手の中指を立てながら言う酔っ払い
「おやおや、それは負けられないですね
なら、誰か開始の合図でもして下さいませんか？」
津蛇が周りを見回しながら言うと、それを聞いた酒屋の主人が慣れた手つきでフライパンの裏を棒で叩きゴングを鳴らす
「一発で終わらせてやらぁ」
酔っ払いが右手を振り上げ殴ろうとする
しかし、
「触るな下郎」
津蛇が低い声で言うと共に鋭い眼差しで酔っ払いを凝視する
すると
「あ、あぁ……」
急に何かに脅えるようにその場に崩れる
津蛇がゆっくりと近づき一言問う
「まだ続けるますか？」
酔っ払いはその問いに対し首を横にふるのが精一杯であった
観客達は一瞬何が起こったか分からず呆然としていたがすぐに賞嘆の声があたりを覆う
「あれ？何故津蛇様がここにいるのです？」
そこを偶然買い物に行ってた地霊殿の使用人が通り、話しかける
「ん？うちの使用人か
少し街に用事があってな」
津蛇が答える
津蛇の発言に観客達がざわめく
「もしかしてあんた地霊殿の者か？」
観客の一人が問う
「えぇ、この方は地霊殿で私達さとり様のペット全員の総取締役の津蛇様ですよ」
それに使用人が答える
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