日誌1 世界で一番辛いのは「維持」すること

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中年の男が部屋を出た後、すぐにクレアとクロナ先生も出てきた。 クレア「これで仮校舎の取り壊しの件については解決したでしょう…またなにかあれば私にご連絡を…」 といいクレアは胸ポケットから名刺を一枚取りだし、クロナ先生に手渡した。 クレア「報酬は賠償金の1/5頂きますよ」 クロナ「そんなに少なくていいんですか!?こちら側から提出した書類の内容じゃあ1/2って記載したはずですが…」 クレア「今回はサービスということで…この学校には1日も早く復興してほしいですからね…」 クレアはにこやかに話した。 クロナ「今、魔法の授業を自習にしていて今から再開するんだけど…もちろん、出るよね?」 クロナ先生はクレアのただの作った笑顔とは裏腹に、威圧感がある笑顔を出した。 クレア「えっ!?い…いや、別に…」 クレアはクロナの目線から目を背いた。 クロナ「単位…無くなるよ?」 さらに強烈な威圧感、俗にいう《黒いオーラ》を出しながらクレアの袖元を力一杯に握った。 クレア「報酬に釣られたとはいえ…依頼主を選ぶべきだったな…」 クレアはクロナ先生に聞こえない程の微量の声で呟いた…
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