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桜「華…あんた、可愛いから綺麗
になったでぇ!!」
華那「…そっ、そうですか?」
華那は、桜の手により…
淡い桃色の着物に身を包み、
髪は上で束ね、簪をさし…
綺麗に化粧をされている…。
華那「アハハハッ、あたしこうゆうの
あんまり似合わないんですよね!」
桜「そんなことないでっ!!
めっちゃ別嬪や!!それから、
芸名は決めたん?」
――――リンッ――――
華那「…鈴?」
桜「鈴…?良い名前やねぇ~!!」
華那「えっ、いや…その…。」
桜「じゃあ、今から遊女の鈴に
成りきるんよ?」
華那「はい…。」
こうして華那の芸名は、
“鈴”に決まった…。
華那『さっきの、
なんだったんだろ…。
鈴の音…だよね…。
あたしの頭の中で響いた
あの音…、どこか…懐かしい…』
桜「鈴~、さっそくお呼びやで!!」
華那「はっ、はーい!!」
桜「お座敷では口調変えるんよ?」
華那「はい…。」
華那は心を変え、
仕事の顔になり
お座敷へ向かって行った…
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