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むぅ…ここは誰もいないし、何か唱えたくなるのも男の性か。
すまん、某バーコードの赤髪さん。 ちょっと借りるわ。
カードないけどいいよね?
「世界を構築する五大元素の一つ 偉大なる始まりの炎よ
それは生命を育む恵みの光にして 邪悪を罰する裁きの光
それは穏やかな幸福を満たすと同時に 冷たき闇を滅する凍える不幸
その名は炎 その役は剣
顕現せよ 我が身をくらいて力――」
「今だ!」
誰かの声が聞こえてあと寸前ってとこで終了する。
ああんもう!
あとちょっとだったのにぃ!!
魔方陣の周りを見ると黒いコートを来てフードで顔を隠している人間が五人いた。
あれま。
あなたたちいつからいたんですか!?
もしかして聞かれた!?
あらやだ恥ずかしっ!
そんなこと思ってると下の魔方陣が光り始めた。
何、俺これから何かされんの?
ってか手の込んだもんだなこれ。
どうやって作ったんだ?
なんてことを考えていると
「起動させるのだ!」
その声とともに魔方陣は光を増し、目も開けられなくなったところで意識が途切れた。
「んで、今ここにいんのよ」
「なるほどなるほど…」
なんかしらないけど俺の話をよく聞いてくれている盗賊らしき人達。
あれ、もしかして意外といい人?
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