†ボロボロの旅程†

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―なんだろう?このまとわり浸く視線は‥。   アタシが彼等全員への第一印象だった。   事務局と話している時や人数を確認している時。買い出しを手伝ってコンビニを往復している時。マイクで改めてご挨拶やご案内をしている時…。   【値踏み】しているのか上から下から舐め回す程、目で追われている。   ―いくらなんでも?アタシ、自意識過剰気味だな。   35人全員が、酒も入ってないのにおかしな行動に出るハズ無い。 そう思う事で業務を続ける。   ニヤニヤ。ヒソヒソ。 時に後方から沸き上がる爆笑。   今回の客層怖いかも‥と気付いてるのに知らないフリをする。 全く動く様子のない事務局に代わり、昼食メニューを確認して蕎麦屋に連絡した。    
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