†ボロボロの旅程†

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目印も何も無い道を走る。 そして左側に開けたところが見えて来て…息を飲んだ。   ネットで見た通り、ログ調で可愛いらしい三角屋根の建物と名水を引いて作った大きな池。   それと…駐車場を埋め尽くす一般車。更に玄関先から数十人が行列を作っている。 田畑が続く車通りの少ないのどかな風景から‥そこ一角だけが、異様な光景。 「人気店なんだね」バス車内から誰もが、そう見えた。 行列の人達にしても、バスが止まって同じ様に思っただろう。   お客様は、車内に居てもらいアタシが先に行列を抜いて店内に入る。食事場所を確認する為に。 【予約席】なんてプレートが置かれ、店の規模からきつめに着席させる小上がりでも…。   店内に入って更に驚く。思った以上に狭い。 半分から右側が、ソバ打ちスペースなのかガラス戸で仕切られ機械が見えた。玄関入って中央に厨房とレジ。 客席が左側のみ。小上がりどうこうのレベルではなく、35人が入る規模すらない。    
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