松下組

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すると、かすかに近くから苦しそうな息ずかいがきこえた。 魅織は、すぐに辺りを見渡し始めた。 すると、魅織は壁に寄り掛かって座っている男の子にを見つけた。 魅織は、すぐにその男の子に近づいた。 み「もう大丈夫だぞ。しっかりしろ。」 お「・・・・お・・・・・ねぇ・・・ちゃんは・・・だ・・れ??」 男の子は、何とか声をだしている状態だった。 み「私は、魅織。もう大丈夫だよ。おいで・・・・助けてあげる」 魅織は、優しい笑顔で男の子に向かって両手を広げた。 男の子は、よろよろと骨ぼったい手を伸ばした。 魅織は、男の子の手をとって抱き締めた。 男の子は、魅織に抱き締められながらその大きな瞳から一粒の涙を流した。 そして、力の入らない腕で一生懸命魅織の服をつかんでいた。 魅織は、その男の子があまりにも小さくそして細すぎてビックリしていた。 助けられてよかった。 そして、男の子をおんぶするとゆっくりと奥に向かって歩いていった。
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