第2話

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「ここが俺の家。朱希菜も今日からはここに住みなよ。」 それは広くもなく狭くもない家だった。 平屋で部屋は二つ。リビングがあって、近くにキッチンがある。 お風呂場とトイレがあって、住むことに困らない家。 「いつか、朱希菜を探し出せたら一緒に住めるように、二人の家を与えて貰ったんだよ。」 「へぇ。………ん?与えて貰った?」 雪夜の説明を部屋を見渡しながら聞いていた朱希菜は、雪夜を振り返って先程引っ掛かった言葉を繰り返した。 「あぁ。光輝国の姫様にね。まぁ、姫様って柄じゃないけどね。」 その疑問に雪夜は相変わらず笑顔のまま、優しく答えた。 「そなんだ。」 (姫様らしくない姫様ってかなりのお転婆って事か?) 「うん。あ………朱希菜を姫様に会わせなきゃいけなかったね。」 雪夜は本当に忘れていたらしく、思い出したように言うと朱希菜を連れて光輝国の城へと向かった。 と言っても、そんなに離れてる訳じゃなく歩いて五分もかからないのだが。 城に着くと、雪夜は謁見の間へと向かう。 謁見の間へと着くと、雪夜はドアを二回ほどノックした。 「はい。」 「雪夜です。」 「どうぞ。」 中からとても良く通る綺麗な声が聞こえ、雪夜たちは中へと足を踏み入れた。
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