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あれから10年。
朱希菜は14歳となっていた。
「はぁ……暇。ここも退屈だなぁ。次行こう。」
かつて連れていかれた場所から逃亡した朱希菜は自由に闇契国の中を見ていた。
「「居たぞ!!朱希菜だ!!追え。逃がすな!!」」
「…ん?げっ。やばっ。」
勿論、追われる身で有るため朱希菜は逃げる。
途中、知り合った人に恋心を持たれるほど美少女となった朱希菜は通る度に人が振り返っているので、居場所がばれやすい。
朱希菜は気付いていないが。
「足を狙え。」
その言葉と共に氷が足元を凍らせ始める。
「しつこいっての!!」
それを上手くかわして逃げながら、朱希菜は身を隠せる場所を探し逃げ込んだ。
「くそっ。何処に行った。」
追手は朱希菜が逃げ込んだと思われる所を探すが見つけきれなかったのか、遠ざかるのが分かった。
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