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本当に自分たちを
嫌っているという視線。
嫌でもわかる。
その視線に
ゾッ、とするような
憎悪があることに。
だけど
一つだけ───違った。
一人の青年からの
視線だけにはとげがない。
全く逆で
何だか暖かくなるような
そんな視線。
沖田はその視線に
いつもの悲しさが
和らいでいることに気付いた。
この京に
まだ僕らを
暖かく見守って
くれる人がいたんですねぇ。
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