沖田総司

2/9
前へ
/56ページ
次へ
──────‥ 所変わって ここは壬生浪士組屯所。 鬼の副長 土方 歳三の自室。 屯所内は 静まりかえっており 灯りがついているのは この部屋だけだ。 「ねぇ、土方さん。」 「あ゛っ何だ?」 ここには 土方だけでなく 沖田もお邪魔していた。 「今日、久しぶりに 僕らの事を 嫌ってない人を見ました。」 彼はとても 嬉しそうな顔をしている。 「そりゃあ、珍しいこった。 今じゃあ俺らも 京のお尋ね者みてぇな もんだからな。」 一方、土方は 少し自嘲気味に笑った。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

111人が本棚に入れています
本棚に追加