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「僕とさして変わらない位の
好青年って感じの人で。
目線が暖かかった。」
あの時感じた目線。
そのおかげで
後の巡回でも落ち込まずにすんだ。
何だか京に
必要とされているような。
錯覚だとしても
嬉しかった。
「まぁ、そんな
人の陰口だけで落ち込んでたら
きりねぇぞ。」
「僕は落ち込んでません!」
「嘘つくんじゃねぇよ。
お前の事ぐらい
お見通しだ。」
やっぱ、こうゆう所では
土方さんに
勝てないなぁ。
鬼の副長が
時折優しくなると
勝てるわけない───。
沖田は、力なく微笑むと
「おやすみなさい。」
「あぁ。今度からは
いきなり夜に来んのはやめろよ」
───「さぁ♪」
自分の部屋に帰って行った。
「本当にあったのか・・?
暖かい目線なんてよ。」
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