少年と不愉快な仲間たち

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―紅城学園高等部 第六多目的室 特別教室棟の1階。 入り口から最も離れた場所。 その部屋には、学園に慣れた普通の生徒なら決して近寄らない。 その部屋の扉の前に今1人の少年が立っている。 温和そうな顔に伊達眼鏡を掛けた少年は、 扉に手をかけ一瞬躊躇するが、軽くため息をついて仕方ないと言うように教室へ入る。 「たかなしー!!!!」 その瞬間少年の腹部に鈍い痛みが走る。 「ぐっ…」
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