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「こういうのってたまにすっごい食べたくならない?」
「なりません。てかコンビニぐらい自分で行ってくださいよ」
「そんなことしたら灰になっちゃう♪」
「……なれよ」
「なんか言った?」
「いーえ、何も」
駄菓子を食べ切ったあと、
隣の椅子に座った少年のズボンのポケットから何か包み紙のようなものがはみ出しているのを見て九条が尋ねた。
「それなあに?」
「え、ああ…飴ですよ」
「いいな、マヒロもほしい!」
「1個だけなら」
「はい駄目ー☆」
榊木に渡そうと取り出した飴玉3つを九条はまたひったくった。
「けちー!!」
「なんなんですか!先輩はねるね食べたでしょ」
「どこまで自己中心的なのですか?」
「飴でそこまで言うか……?まあいいや。小鳥遊君、これどこで手に入れた?買ったの?」
「いや、水曜に西区で…」
「西区で、誰から手に入れた?」
少年は記憶をたぐりながら話し始めた。
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